米大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星は2日(日本時間3日)、敵地でのロッキーズ戦に先発。五回の2アウトまで5-4とリードしていたが、その後、連続四球を与えたところで降板。後続の投手が逆転を許し、菊池は敗戦投手になりました。

 菊池は、今季9勝を挙げ、自身初の2桁勝利に過去4度挑戦したが、いずれも勝利投手とはなれませんでした。この日は5度目の挑戦で、二回表までにブルージェイズが5点リードし、「今日こそ」と、本人も周囲も意気込みを見せていました。

 しかし、菊池の投球は本調子ではなく、特にコントロールがままなりませんでした。二回と四回に2点ずつ取られ、1点リードで五回を迎えました。この回は簡単に2アウトを取り、勝利投手の権利を得るまであと1アウト。

 だが、ここでコントロールが乱れ、連続四球を与えてしまいました。シュナイダー監督は、菊池を交代させたが、リリーフ陣が打ち込まれて計4点取られ、結局7-8で敗れました。

 今季の日本人投手は、大谷翔平(エンゼルス)と千賀滉大(メッツ)が10勝で、菊池が10勝を挙げれば、3人目です。さらに、ダルビッシュ有(パドレス)が8勝、藤浪晋太郎(オリオールズ)が6勝と、続いています。

 日本人投手が2桁勝利を挙げた人数が一番多かったのは、2014年の岩隈久志(マリナーズ)、ダルビッシュ(レンジャーズ)、田中将大、黒田博樹(ともにヤンキース)の4人。

 3人は、過去3度あり、1999年に吉井理人(メッツ)、野茂英雄(ブルワーズ)、伊良部秀輝(ヤンキース)。2002年は野茂、石井一久(ともにドジャース)、大家友和(エクスポズ)。13年は岩隈、ダルビッシュ、黒田。

 今季は2人で終わるのか、それとも、菊池も加わって3人か、さらに、ダルビッシュや藤浪も頑張って初の5人となるのか、興味津々です。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。