米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平と、メッツの千賀滉大は、ともにチームのプレーオフ進出は絶望的となり、個人タイトル獲得に向けての戦いに移ってしまいました。

 大谷は、1日(日本時間2日)の敵地でのアスレチックス戦に「3番、指名打者」で出場。結果は3打数1安打で、打率は3割7厘、本塁打44、打点95と、前日までと大きな変化はありませんでした。

 本塁打は残り27試合で、2位のロベルト(ホワイトソックス)に9本差を付け、タイトル獲得の可能性は非常に高いと言えます。

 打率は、1位のディアス(レイズ)が3割2分4厘、2位のビシェット(ブルージェイズ)が3割1分4厘で、3位大谷の逆転の可能性はあるが、注意するのは「隠れ首位打者」のシーガー(レンジャーズ)。故障のため、規定打席に達していないが、打率3割4分5厘で、シーズン終了までには規定打席に達する見込みで、そうなると、大谷が首位打者になるのは難しくなります。

 打点は、1位のタッカー(アストロズ)が98、2位のガルシア(レンジャーズ)が97で、3位の大谷が逆転する可能性は十分あります。

 千賀は、本拠地でのマリナーズ戦に先発。7回を投げ5安打、12三振2四球の失点1の好投で、同点の場面での降板のため勝ち負けは付かなかったが,防御率は3・08とよくなりました。

 1位はスネル(パドレス)の2・60、2位はスティール(カブス)の2・69で、3位の千賀の逆転の可能性は残っています。

 本来なら、シーズン終盤のこの時期、地区優勝争いやワイルドカード進出への戦いに加わっていることが選手冥利に尽きることなのでしょう。しかし、それが絶望的になった今、大谷と千賀は個人タイトルに向けての戦いに全力を突くして欲しいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。