米大リーグ、オリオールズ対ロッキーズ戦が27日(日本時間28日)、オリオール・パークで行われ、3-3の同点の九回、オリオールズはこの回に登板したカノが1点失い、3-4で敗れ、連勝が4で止まりました。
オリオールズの33セーブ、防御率1・48、110奪三振の「絶対的守護神」・バティスタは、「右肘靭帯損傷」のため、26日から15日間の負傷者リストに入りました。このため、カノが登板したが、結果は裏目に出ました。
オリオールズはカノのほか、クーロム、藤浪晋太郎の3人をバティスタの代役として併用していく方針を示しています。
藤浪は、アスレチックスから7月にオリオールズへトレード移籍後、16試合に登板し、1勝0敗、1セーブ1ホールド、防御率4・76をマーク。直近の登板の25日(同26日)は、1点リードされた七回に登板し、160キロ超の速球で空振り三振を奪うなど、2回を23球、1安打、無失点、2三振、無四球の好リリーフを見せ、チームが逆転したために移籍後初勝利を飾りました。
オリオールズのエライアスGMは「現在、球界最高の抑え役の離脱は、短期間でもカバーするのは容易でない。でも、チーム内には才能あふれる投手が多くいる」と、藤浪を含む救援陣に期待するコメントを残しています。
オリオールズは、強豪チームが集まるア・リーグ東地区で81勝49敗で首位を走り、例え地区優勝を逃してもワイルドカードでのプレーオフ進出は確実。バティスタの復帰がいつになるか未定だが、今後の地区優勝争い、さらにプレーオフで、藤浪がストッパーとして登板する姿が見られる可能性が高くなりました。
一度は防御率10点以上で「失格」の烙印を押された藤浪の復活劇を、期待を持って見ていきたいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。