米大リーグ、メッツ対エンゼルス戦が25日(日本時間26日)、ニューヨークのシティ・フィールドで行われました。メッツの先発は千賀滉大で、「2番、指名打者」で出場した大谷翔平との対戦はメジャーでは初めてでした。2人の対戦結果は以下の通りです。
一回、一死後、速球とカットボールがすべてボールゾーンにはずれ、第1打席は「ストレートの四球」。
三回、無死二塁の第2打席は、カウント1-2から真ん中低めのカットボールに体勢を崩されながらも、右手一本でスイング。打球速度がこの日の全打者で最速の186キロの弾丸ライナーが右翼へ飛ぶと、飛び込んで捕ろうとした右翼手マクニールのグラブの先をわずかに抜ける二塁打。好機を広げたエンゼルスは、その後、犠飛、適時打で2点入れ、主導権を握りました。
2-1と、エンゼルス1点リードの五回、一死後の第3打席は、カウント3-1から「お化けフォーク」が内角高めのボールゾーンに浮いて、四球となりました。
2人の対戦は、ここまでの3度で、「四球、二塁打、四球」で、メジャー初対戦は大谷に軍配が上がりました。大谷は、千賀交代の後は、一塁ゴロ、今季両リーグ最多の17度目の申告敬遠で、結局、この日は2打数1安打、3四球で、打率は3割5厘となりました。
一方、千賀は6回2/3を投げ、投球数105、4安打、10三振、4四死球、2失点と、「好投」の部類の内容だったが、味方の援護が2点のみで敗戦投手となり、今季10勝7敗。
2人の日本での対戦は、22打数5安打、13三振、2本塁打、打率2割2分7厘。アウト17度のうち、三振が13度と、千賀が大谷を牛耳った感があったが、この日は低めの球を大谷がよく見極めていました。試合は3ー1でエンゼルスの勝利。
リーグが違うため、2人の対戦は少ないが、大谷がフリーエージェント(FA)でナ・リーグのチームに移籍するようなら、来季の対戦は増えます。いずれにしろ、2人のファンは「千賀が大谷を三振に仕留める」、「大谷が千賀からホームランを打つ」場面を、次の対戦ではそれぞれ見たいでしょう。でも、もしかして、2人が同じチームに所属する可能性もゼロではありませんが――。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。