米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は23日(日本時間24日)、エンゼルスタジアムでのダブルヘッダー対レッズの第1試合に「2番、投手」の投打二刀流で出場。初回は投手では三者凡退、打者では44号2ランなど、好調さを示したが、二回途中に途中降板する緊急事態となりました。

 初回の投球は、二塁ゴロ、連続空振り三振の三者凡退。その裏、無死一塁で打席に立った大谷は、先発右腕・アボットが投げた149・5キロの速球をジャストミート、打球速度186・2キロ、飛距離134・7メートルの弾丸ライナーは右中間席中段に突き刺さりました。

 4試合ぶりの「44号」は、両リーグ単独トップになるとともに、イチロー(マリナーズなど)に並ぶ日本選手最多となる24球団からの本塁打となりました。

 投打とも、最高のスタートを切った大谷だが、異変は、二回の投球途中に起きました。一死一塁から、エンカーナシオンに、この試合26球目を投げたところ、急にネビン監督やトレーナー、通訳を呼び、マウンド上での協議のうえ、降板が決まりました。

 さらに三回の打席では、シャヌエルが代打に立ち、大谷は打撃でも途中交代しました。

 ネビン監督は、途中交代について、「(大谷は)右腕に痛みは感じないけど、違和感を覚えていると言っている。二回は急に球速が落ち、球質もいつもと違っていた。今のところ、疲労感と言っておく。検査をするために交代させた」と試合後、話しました。

 こうして、誰もが「もしかしたら長期離脱か」と心配したとろ、なんと、ダブルヘッダーの第2試合に「2番、指名打者」で出場。五回の一死一塁で右翼への二塁打を放つなど、5打数1安打で、打率3割4厘、44本塁打、91打点となりました。エンゼルスは4連敗で借金6。

 そして、第2試合終了後、ミナシアンGMは、大谷について「右肘靭帯損傷。今季は登板しない」と発表しました。

 規定投球回にはあと30回足りず、2年連続「規定打席(既に到達)、規定投球回達成」は不可能となったが、仕方ありません。大谷は今季23試合に登板して10勝5敗、防御率3・14、167奪三振をマークしていました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。