カブスの鈴木誠也は21日(日本時間21日)、敵地で行われたタイガース戦に「6番、右翼手」で出場し、2試合連続本塁打、3試合ぶりのマルチ安打、4試合連続安打と、一時の低迷から「完全復活」した模様。チームも7-6で競り勝ち、3連勝。ワイルドカード進出に向け、鈴木は意欲満々の様子です。

 二回、一死一塁で打席に立った鈴木は、左前打を打って好機を広げ、後続の打者が走者を返すなど、カブスはこの回3点を先制。四回、一死後、先発右腕・ファエードの甘く入ったスライダーを捉え、打球速度163・3キロ、飛距離123メートルの打球が左中間席に飛び込み、2試合連続の13号ソロ本塁打となりました。2試合連発は、5月16、17日のアストロズ戦に続き、今季2度目。

 カブスはナ・リーグ中地区で1位のブリュワーズに2・5ゲーム差の2位、ワイルドカード争いでは圏内の3位で、鈴木は自身初のプレーオフ進出に向け、攻守での貢献に意欲を見せています。

 このほかの日本選手のプレーオフ進出の可能性は、以下の通りです。

 藤浪晋太郎が所属するオリオールズは、ア・リーグ東地区で、2位のレイズに3ゲーム差の1位、貯金が30もあるため、例え2位になってもワイルドカード進出は決定的。同地区で菊池雄星所属のブルージェイズは3位、吉田正尚所属のレッドソックスは4位で、ともにワイルドカード争い進出にしのぎを削っています。

 ア・リーグ中地区で、前田健太所属のツインズは1位で、2位のガーディアンズに6ゲーム差をつけているため、地区優勝でのプレーオフ進出濃厚だが、もし2位になると、現在貯金が5しかないため、ワイルドカード進出は厳しくなります。

 ア・リーグ西地区で、大谷翔平所属のエンゼルスは、地区4位で、借金3のため、ワイルドカード進出は困難。

 ナ・リーグ東地区で、千賀滉大所属のメッツは借金8の4位、同西地区で、ダルビッシュ有所属のパドレスは借金6の4位で、ともにワイルドカード進出は絶望的です。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。