メッツの千賀滉大は19日(日本時間20日)、敵地で行われたカージナルス戦に先発、7回2安打1失点の好投と、味方打線の爆発で13-2と大勝し、10勝目を挙げました。日本選手では8人目となるメジャー1年目での2桁勝利です。
一回、自らの失策で1人出塁させたが、後続を封じ無失点スタート。二回は先頭打者に四球を与えたが、その後、投ゴロ併殺に仕留めるなど、この回も無失点。三回は三者凡退で、ここまで無安打投球。3点リードの四回、ソロ本塁打を浴びたが、七回まで投げて、失点この1点だけでした。
日本選手でメジャー移籍1年目に2ケタ勝利を挙げたのは次の通りです。1995年の野茂英雄(ドジャース、13勝)、2002年の石井一久(ドジャース、14勝)、07年の松坂大輔(レッドソックス、15勝)、10年の高橋尚成(メッツ、10勝)、12年のダルビッシュ有(レンジャーズ、16勝)、14年の田中将大(ヤンキース、13勝)、16年の前田健太(ドジャース、16勝)。
千賀は「(2ケタ勝利は)一つの目標ではあったのでうれしいけど、自分のやるべきことは、1年間けがせずにやること。そこをクリアしたい」と、浮かれた様子は全くありませんでした。
また、この日のカージナルスの先発は、元巨人のマイルズ・マイコラス。パドレス対ダイヤモンドバックス戦のダブルヘッダー第2試合の先発はパ軍がダルビッシュ有、ダ軍が元ヤクルトのスコット・マクガフ。
大リーグ2試合で、日本選手と元NPB助っ人投手の投げ合いが実現しました。特に、マクガフは普段は救援投手の役割で、ハリケーンの影響で急遽ダブルヘッダーとなったことで、「ブルペンデー」となって、メジャー初先発だったという偶然が重なったために実現した、珍しいケースでした。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。