パドレスのダルビッシュ有は14日(日本時間15日)、本拠地のペトコ・パークでのオリオールズ戦に先発し、六回にこの日6個目の三振を奪ってメジャー通算1919奪三振を記録。野茂英雄(ドジャースなど)が持っていた1918奪三振の日本人最多記録を更新しました。
一回は二ゴロ、空振り三振、右飛で三者凡退と、立ち上がりは好発進。しかし、二回は先頭のオハーンに右越え本塁打を浴び、1点献上したが、後続から2三振を奪うなど、追加点は許しませんでした。三回にも1個三振を奪い、4個目。五回には2安打と四球で一死満塁のピンチを迎えると、ヘンダーソンに左翼線に走者一掃の3点適時二塁打を打たれ、リードを4点差に広げられました。
こうして迎えた六回、先頭のマウントキャッスルから5個目の三振を奪って野茂に並ぶと、二死後、ウリアスを高めの速球で空振り三振に仕留め、記録を更新しました。スタンドで見守っていた野茂も、快挙達成に拍手を送っていました。
ダルビッシュは、日米通算では、7月21日のジャイアンツ戦で、野茂を一つ上回る日米通算3123奪三振を達成。また、8月4日のドジャース戦では日米通算3159個として、プロ野球歴代3位の小山正明(阪神など)に並びました。
一方、この試合で勝利投手になれば、日本人メジャー初、大リーグ史上でも22人目となるメジャー全30球団勝利の記録を樹立するところだったが、1-4で敗れ、惜しくも逃しました。ダルビッシュ以外に野茂、黒田博樹(ヤンキースなど)の3人が29球団からの勝利を達成しています。また、現在日米通算196勝としており、通算200勝にもあと4勝と迫っています。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。