エンゼルスの大谷翔平は13日(日本時間14日)、敵地で行われたアストロズ戦に「2番、指名打者」で出場し、バックスクリーンに8月3日以来、9試合、37打席ぶりの41号ソロ本塁打を放ちました。
大谷は一回、一死後、右腕ウルキーディが投げたフラウカウントからの150キロの速球を打って二塁ゴロ。三回はカウント2-2からチェンジアップを空振りの三振。
こうして迎えた1点リードの六回、2番手の左腕ムシンスキーが投げたカウント1-0からの真ん中高めスライダーをジャストミート。打球は中堅フェンスを越えてバックスクリーンに飛び込む、打球速度110・2マイル(177・3キロ)、飛距離448フィート(136・5メートル)の特大本塁打となりました。
昨季世界一のアストロズ戦での本塁打は7月16日以来、今季4本目で、通算では14本目。ミニッツメイドパークでの本塁打は、敵地の球場としてはアスレチックスとレンジャーズでの7本を抜き、最多の通算8本目となりました。
九回はこの回の先頭打者として打席に立ち、5番手右腕モンテーロから、フルカウントまで粘った末、四球を選びました。さらに今季17個目の盗塁と捕手の悪送球で三塁まで進みました。この日は3打数1安打、1本塁打、1打点、1四球、1盗塁で、打率3割5厘、打点84。
試合前、エンゼルスのネビン監督は、大谷が腕の疲労を訴えていることを明かし、「次戦先発は1回飛ばす」と話しました。16日(同17日)のレンジャーズ戦の先発が見込まれていたが、大谷自身が先発回避を希望したそうです。滅多に弱音を吐かない大谷自身が訴えるほど、疲労は蓄積しているようです。今季自己最長の8試合連続で本塁打が出なかったのも、疲労が原因だった気がします。
それでも大谷の本塁打が2-1の勝利に結びつき、疲れも吹っ飛ぶ一打となったことでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。