巨人ーDeNA戦が11日、東京ドームで行われ、「8番、右翼手」でプロ入り初スタメンの巨人・浅野翔吾が五回、一死一塁で左前打を放ち、プロ入り初安打を記録しました。
昨年の今頃は、第104回全国高校野球選手権に香川県代表の高松商高の一員として甲子園でプレーしていた浅野。ドラフト1位で大いに期待されて巨人入りしたが、7月7日に一軍初昇格を果たした際には、計3試合に途中出場して3打数3三振。さらに8日のDeNA戦では初の守備機会で、右中間の当たりに足を滑らせて転倒する場面もあり、同21日に出選手登録を抹消されました。
しかし、腐ることなく、イースタン・リーグの直近9試合では34打数14安打、1本塁打、3打点の打率4割1分2厘と絶好調。前日の10日の楽天戦でも5打数3安打だったため、11日の一軍昇格を果たすことができました。
試合前のベンチ前の円陣で「この前の一軍では投手の方に迷惑をかけてしまったので、今日はしっかり守り、打撃でもチームの勝ちにつながるよう、全力でプレーしたいと思います」と声出しを行いました。
二回のこの試合最初の守備機会で右飛を捕球。三回の第1打席は、初球のチェンジアップに三塁ゴロ。しかし、五回の第2打席は2球目の145キロの速球に詰まってバットを折られながらも左前に運びました。「素直にうれしいです。詰まったのでどうかなと思いましたけど、落ちてくれてよかったです」と、初々しいコメントを残しました。結局、この日は3打数1安打。
しかし、巨人は1点リードの九回、牧秀悟に逆転2ラン、大田泰示にもダメ押しのソロ本塁打を浴び、2-4で4連敗。クライマックスシリーズ出場の3位争いで、直接ライバルのDeNAとのゲーム差が3に広がりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。