大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は9日(日本時間10日)、エンゼルスタジアムで行われたジャイアンツ戦に「2番、投手」の投打二刀流で出場し、打者では2打数無安打だったが、投げては6回、3安打、1失点(自責点0)、5三振、3四球、投球数97の内容で、4-1で勝利。この結果、今季10勝目(5敗)を挙げ、ベーブ・ルースも成し遂げていない、史上初の2年連続「2ケタ勝利、2桁本塁打」を達成しました。
大谷は昨季、「15勝、34本塁打」で、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶり2人目の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。
この日の投球は、決して好調ではありませんでした。二回には、捕手の失策もあって一死二、三塁のピンチを迎えると、クロフォードに中犠飛を打たれ、先取点を許しました。それでも、その後は粘りの投球を見せました。特に六回は、先頭打者に四球を与え、直後の打者に投げた時に足を滑らせ、ネビン監督やトレーナーがマウンドに向かったが、大谷は続投。ここで後続打者を二塁ゴロ併殺、三塁ゴロに仕留めました。
その裏、先頭のレンヒーフォが中越え二塁打を放つと、大谷は申告敬遠されたが、ドゥルーリーの左前適時打で同点。さらにムスタカスの右越え3ランで勝ち越し。大谷は勝利投手の権利を持って、後続の投手に後を託し、勝利を手にすることが出来ました。エンゼルスは58勝58敗の勝率5割に戻し、大谷は19回1/3連続自責点0で、防御率を3・17まで下げました。打者としては2打数無安打で、打率はやや落としました。
この結果、大谷の打撃部門は打率が3位の3割5厘9毛、本塁打は1位の40本、打点は3位の83点。投手部門は勝利が6位の10勝、防御率は4位の3・17、奪三振は3位の165。投打とも、各部門上位に位置するという、異次元の活躍ぶりです。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。