エンゼルスの大谷翔平は3日(日本時間4日)、エンゼルスタジアムでのマリナーズ戦に「2番、投手」の投打二刀流で出場しました。

 しかし、4回、59球、3安打、4三振、1四球、無失点と、上々の投球内容だったが、右手指の痙攣(けいれん)のため、四回を投げきったところで降板しました。

 大谷の異変に、チームも、久々の本拠地を訪れたファンも大きな動揺を受けてしまいました。ところが大谷は「痙攣くらいで欠場できるか」とばかりに、「指名打者」として出場を続けました。

 六回、二死無走者で打席に立った大谷は、カウント0−3から申告敬遠の四球で一塁走者となりました。ここで大谷は二塁盗塁を試み、成功。今季14個目は、チームでトップです。

 大谷の「絶対負けられない」というプレーで、エンゼルスナインの眠っていた闘争心に火が付き、後続の中前打で大谷が同点のホームを踏み、次打者の右中間二塁打で勝ち越し。

 さらに大谷は八回、右越えに2年ぶりの40号本塁打を放ちました。

 しかし、九回は抑えのエステベスが逆転満塁本塁打を浴び、3−5で敗れてしまいました。

 大谷の孤軍奮闘だけでは、プレーオフ進出など、夢のまた夢に終わってしまいます。

      ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。