大リーグ機構は2日(日本時間3日)、7月の月間MVP(最優秀選手)を発表し、ア・リーグの野手部門でエンゼルスの大谷翔平が選ばれました。2021年の6月、7月以来の2か月連続、通算4回目で、自らが持つ日本人選手の最多記録を更新しました。
大谷は7月、23試合すべてに先発出場し、打率2割8分2厘、9本塁打、14打点で、2か月連続リーグトップの本塁打数をマークしました。
一方、投手としては、7月27日(同28日)のタイガース戦で初の完封勝利を挙げたものの、7月全体では2勝2敗、防御率4・97の成績で、右手中指の爪が割れたり、マメの影響などで月間の防御率は今季最も悪い結果となりました。
2日の敵地で行われたブレーブス戦では「2番、指名打者」で出場し、3打数2安打で連続試合安打を7に伸ばし、打率も3割7厘に上げたが、チームは5-12で大敗しました。
エンゼルスは試合後、アトランタからアナハイムに移動し、3日(同4日)のマリナーズ戦に臨みます。大谷は、この試合に先発登板する予定で、2年連続2桁勝利と、2年ぶりの40号本塁打を狙います。
月間MVPは2か月連続野手部門での受賞だったが、今度は投手部門での月間MVPを目指してほしいところです。前回登板は、あわやノーヒットノーランかという1安打完封。メジャー移籍後、投手としては最高の内容でした。大谷は4月に投打両部門で候補入りしたものの、惜しくも受賞はお預けとなりました。前回の投球内容を続けられれば、史上初の「投打月間MVP」も手中に収めることができます。
負傷者リストに載っているトラウト、ドルーリー、オホッピーの3選手は8月中の復帰が濃厚と報道されており、大谷の「投打月間MVP」受賞と、3選手の復帰が重なれば、エンゼルスのプレーオフ進出も現実味が増してくるでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。
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