米大リーグ、ブレーブス対エンゼルス戦が31日(日本時間1日)、アトランタのトゥルイスト・パークで行われ、エンゼルスが「補強選手」の活躍で、メジャー30球団最高勝率のブレーブスに4-1で快勝しました。
エンゼルスは30日(同31日)、ロッキーズからトレードでグリチェク外野手(31)と、クローン内野手(33)を獲得したと発表しました。グリチェクは2019年に31本塁打、クローンは18年に30本塁打、通算ではともに180本塁打以上の長距離砲。今季もグリチェクが64試合出場で打率3割8厘、8本塁打、27打点。クローンが56試合で打率2割6分、11本塁打、32打点と、ともにまずまずの成績を残しています。
この日の試合も、「7番、左翼手」で出場したグリチェクは、1点リードの四回に右越え9号ソロホーマーを放ち、リードを2点に広げました。
「3番、一塁手」で出場のクローンは、2点リードの九回、一死二、三塁で中前適時打を放ち、リードを3点に広げました。
また、ホワイトソックスから26日(同27日)に加入したロペス投手(29)は、八回一死後、4番手で登板し、160キロ超の速球と鋭いスライダーで1回2/3を無安打、3三振、2四球、無失点で切り抜け、移籍後初セーブ(今季2勝5敗5セーブ)を挙げました。
今季3度目、通算7度目の週間MVP(7月24日~30日)を獲得した大谷翔平は、九回に中越え本塁打をもぎ取られる「不運」もあったが、打撃は3打数2安打と好調を維持して打率を3割5厘に上げ、勝利に貢献しました。
日本の社会人野球の都市対抗だけに認められている「補強選手」の制度。都市対抗野球大会に出場する各地区代表チームが、同地区予選敗退チームから最大3人以内を補強できます。大リーグもプレーオフを目指すチームが、プレーオフはあきらめて来季以降のチーム作りを優先するチームから「補強」する形で、トレードが盛んに行われてきました。
昨季まで「売り手市場」だったエンゼルスが、今季は「買い手市場」となり、その補強選手の活躍でメジャー史上最強チームのブレーブスに快勝できました。今後も球団、選手一丸となって14年以来のプレーオフ進出にまい進できるかどうか、注目されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。