米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は29日(日本時間29日)、2日連続の痙攣(けいれん)による途中交代で出場が危ぶまれたが、「2番、指名打者」で出場し、全力疾走で普通の打者なら単打のところを二塁打にするなど、復調ぶりをアピールしました。

 また、ホワイトソックスから急遽トレードしたレイナルド・ロペスが2番手で登板し、160キロの速球を中心に力投を見せ、手薄だった投手陣に厚みが増したのは、1-6で連敗したエンゼルスにとって救いでした。

 一回、一死無走者で打席に立った大谷は、内角のスライダーがそれて左足つま先に当たる死球。球場中に響き渡るほどの叫び声をあげたが、大事には至りませんでした。

 三回、この回先頭で打席に立ち、低めのシンカーをジャストミートすると、打球速度182・8キロの鋭い当たりが右中間へ。速い打球と、右翼手が素早くゴロを捕球したため、二塁へは迷うところだったが、大谷は果敢に全力疾走で二塁へ向かい、セーフ。その走る姿を見て、痙攣の影響はないとの確信を本人、球団、ファンは持ったことでしょう。

 ロペスは、メジャー通算8年目で、38勝47敗、4セーブ、防御率4・42。今季は前日まで43試合に登板し、2勝5敗、4セーブ、防御率4・29。160キロの速球と鋭い変化球で力でねじ伏せる投球スタイルが持ち味で、この日もこうした投球パターンで1回1/3を1安打、3三振、無失点で切り抜けました。連戦が続くこれからの大事な場面で、ロペスの加入はエンゼルスの大きな強みとなるでしょう。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。