米大リーグ、レッドソックスの吉田正尚は22日(日本時間23日)、本拠地で行われたメッツ戦の変則ダブルヘッダーの第2試合で4打数3安打1打点と活躍し、打率を3割1分9厘まで上げて首位打者争いのトップに立ちました。レッドソックスは第1試合は4-5で敗れ、第2試合は8-6で勝ちました。

 前日のメッツ戦は、雨の影響で四回途中でサスペンデッドとなり、この日は第1試合で四回途中からの試合を、まず開始。吉田は第1試合では3打数無安打で、打率を3割1分4厘に落としました。

 迎えた第2試合。メッツの先発はサイ・ヤング賞3度の右腕マックス・シャーザー。吉田は、一回の第1打席は151キロの内角速球を巧みに左前に運ぶ単打。三回の第2打席は外角のチェンジアップを弾き返し、投手強襲安打。五回の第3打席は一ゴロ。七回一死二塁で迎えた第4打席は、2番手右腕トレバー・ゴットから左前適時打を放ち、直後に今季8個目の盗塁にも成功しました。

 吉田は、開幕直後は打率1割6分7厘まで落ち込むなど、メジャー1年目は多難なスタートで苦しんでいたが、試合を重ねるたびに状態を向上させ、ついに打率3割1分9厘まで上げました。前日まで首位だったヤンディ・ディアス(レイズ)がこの日3打数無安打で打率3割1分6輪に下げ、3位だったボ・ビシェット(ブルージェイズ)が5打数無安打で打率3割1分1厘に下げたため、吉田は打率トップに立ちました。規定打席不足ながら、打率3割5分で「影の首位打者」と呼ばれていたコリー・シーガー(レンジャーズ)は、この日、右手親指を痛めて10日間の負傷者リストに入ったため、首位打者争いの行方はますますわからなくなってきました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。