米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は21日(日本時間22日)、エンゼルスタジアムで行われたパイレーツ戦に「2番、投手」の二刀流で出場。投手では自己ワーストとなる1試合4被弾となったが、味方の援護で6月27日(同28日)以来の8勝目を挙げました。チームも4連勝で、貯金を2としました。

 大谷は一回、三振、二ゴロ、四球、右飛と、まずまずの立ち上がり。二回は先頭打者に中前打を打たれたが、後続を3連続三振。三回は遊ゴロ、三振、左飛の三者凡退。しかし、四回一死後、崔志万に右越え先制ソロ本塁打。続くデービスにも左越えソロ本塁打で、この回計2失点。五回も一死一塁からスウィンスキーに右越え2ランを浴び、六回はデービスに2打席連続の右越えソロ本塁打。大谷が同じ打者に2打席連続本塁打を浴びたのは、メジャー初。さらに、七回、先頭のゴンザレスを左飛に仕留めたところで、ループにマウンドを託しました。

 結局、6回1/3、投球数87、6安打(4本塁打)、9三振、1四球、1死球、5失点という内容だったが、味方も4本塁打などで8点入れ、8勝目を挙げることができました。

 打席では、一回の第1打席は一死無走者で四球。四回の第2打席は先頭打者で四球。五回の第3打席は先頭で空振り三振するも振り逃げで出塁。七回の第4打席は先頭で四球と、1打数無安打、3四球。これで10打席連続無安打(7四球)と、相手の「四球攻め」が続行中です。

 最近、投手・大谷は右手の爪だ割れたり、マメができるなどで途中降板したり、好投しても味方打線の得点が少なかったりで、なかなか勝利投手になれなかったが、この試合はメジャーワーストの4被弾でも勝利投手になることができました。

 打者・大谷も四球ばかりで焦りが出るところだが、後続の打者のタイムリーで生還するなど、チームとしては好結果がでているため、冷静に打席に立つことができています。

 やはり、チームが連勝するなど好調を維持し、ポストシーズンに進出するというモチベーションがある限り、大谷個人の投打の成績も上昇を続けていくことが可能でしょう。

       ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。