米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は17日(日本時間18日)、エンゼルスタジアムで行われたヤンキース戦に「2番、指名打者」で出場し、3試合連続本塁打となる35号同点2ランを打ちました。チームも延長十回にサヨナラ勝利を収め、勝率5割まであと1勝に迫りました。

 大谷は一回、一死無走者で右腕セベリーノが投げた初球の速球を引っ張り、右前への痛烈な当たりで出塁し、6試合連続安打をマークしました。三回の第2打席は、一死一塁から2球目のチェンジアップをとらえ、左中間二塁打。一塁走者ネトが本塁を狙ったが、好中継に阻まれ、タッチアウト。五回の二死一、三塁では申告敬遠され、満員の球場から大ブーイングが起こりました。その中には、ヤンキースファンもいたように思えました。

 七回、二死一塁の第4打席では、カウント1-2から2番手右腕キングが投げた外角への156キロの速球をとらえ、打球速度171キロ、飛距離123メートルの打球を左中間席へ運びました。この同点35号2ランは3戦連発で、早くも昨季の34本を越えました。3試合連続本塁打は2021年6月27日~29日以来で、メジャー通算6度目。これで、あと三塁打が出ればサイクル安打と、王手をかけました。

 しかし、九回は先頭打者として打席に立ったが、4番手左腕ラミレスのスイーパーに、空振り三振に終わり、今季7度目の「サイクル安打王手」は、またも未達成に終わりました。

 大谷の打撃成績は、35本塁打で2位に8本差の1位、75打点は1位に5点差の2位、打率3割6厘は1位に1分6厘差の6位。この日、ヤンキースベンチで大谷の本塁打を見ていた昨季の本塁打王・ジャッジは、故障者リストに入っていることもあるが、悔しさを通り越して、ただ唖然(あぜん)とするだけのように映りました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。