米大リーグオールスターの前日に行われたホームランダービーを制したのは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)で、2007年に優勝した父に続き、史上初の親子優勝でした。
メジャーでは、父子ともに偉大なプレーヤーという例が多く、ブラディミール・ゲレーロ父子以外にもケン・グリフィー父子やフェルナンド・タティス父子らがいます。
現在、全国各地で行われている高校野球地区予選でも、父が所属高校の監督だったり、プロ野球選手だったりという「親子鷹」の例が多く見られます。岩手県・花巻東高校の主砲で通算本塁打が歴代最多の130本を誇る佐々木麟(3年)。父の洋は同校監督で、菊池雄星(ブルージェイズ)や大谷翔平(エンゼルス)を育成しました。13日の初戦では盛岡市立高校相手に「3番、一塁手」で出場し、4打数1安打、1四球で、チームは11-1で大勝しました。
千葉県・東京学館浦安高校の谷佳亮(3年)は、父がオリックスや巨人で活躍した佳知、母は00年シドニー、04年アテネ五輪女子柔道48キロ級金メダリストの亮子で、父母から名前をもらいました。12日の9-3で勝った桜林高校戦では「1番、右翼手」で出場し、5打数無安打だったが、14日の船橋高校戦では、五回一死一塁から右越え2ランを放ち、5-4の勝利に貢献しました。
神奈川県・慶應義塾高校の清原勝児(2年)の父は西武や巨人、オリックスで活躍した和博。13日の津久井浜高校戦では「7番、三塁手」で出場し、2打数無安打、1四球。チームは7-0で勝ちました。
高校野球の「親子鷹」というと、一番有名なのは1974年~76年の神奈川県・東海大相模高校の原貢監督、辰徳(巨人監督)親子。今夏は、紹介した3選手以外にも、「親子鷹」の選手が数多くいると思われます。彼らの地区予選でのプレー、そして甲子園での活躍に熱い視線を送っていきたいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。