米大リーグエンゼルスの大谷翔平は8日(日本時間9日)、ドジャースタジアムでドジャースと前半戦最終戦を行い、32号本塁打を打ちました。試合は5-10でエンゼルスが敗れ、通算45勝46敗の借金1で終了しました。11日(同12日)にはオールスター戦が行われるが、大谷のほかに千賀滉大(メッツ)の球宴出場が8日(同9日)発表されました。

 「1番、指名打者」で出場した大谷は一回、先発左腕ベシアの外角低めの149キロの直球を打ち返し、中前打。6点差をつけられた三回、一死走者なしで迎えた第2打席は、2番手右腕グローブが投げた152キロの直球をジャストミートすると、打球は右中間を抜ける三塁打。8点差に広がった六回の第3打席は中飛に仕留められました。

 2点を返して迎えた七回、二死一塁からスライダーをすくい上げると、打球速度169キロ、飛距離131メートルの当たりが右中間席に飛び込む32号2ランとなりました。これで、二塁打を打つとサイクル安打という設定の中、一死満塁で迎えた九回の第5打席は3番手左腕ハドソンのカットボールをすくい上げたが左犠飛に終わり、打点1は挙げたものの、サイクル安打は逃しました。

 前半戦終了した大谷は、打率が3割2厘で6位、本塁打は32本で1位、打点が71で2位と、三冠王も狙える好位置。投手としては7勝(4敗)で12位、防御率3・32で12位、奪三振132で3位と、こちらも十分合格点の成績でした。

 大谷は投打二刀流でオールスターに選ばれたが、右手のマメや爪割れの影響で、投手での出場はほぼなく、本塁打競争にも出場しません。オールスターでは心身ともにリフレッシュに心がけ、先発登板予定の後半戦初戦の14日(同15日)のアストロズ戦に臨んでほしいものです。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。