米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は7日(日本時間8日)、ドジャースタジアムで行われたドジャース戦に「1番、指名打者」で出場し、4試合、14打席ぶりの安打となる右前打を放ち、今季100安打を達成しました。

 オールスターまでに「100安打、30本塁打、5三塁打」を記録したのは、1954年のウィリー・メイズ(ジャイアンツ)以来、69年ぶり、メジャー史上2人目の偉業で、またも大谷に価値ある勲章が与えられました。

 メイズは、通算3283安打、660本塁打、338盗塁、首位打者1回、本塁打王4回、盗塁王4回、MVP(最優秀選手)2回の「走攻守三拍子」がそろった伝説的な名外野手として知られています。

 54年は、打率3割4分5厘で首位打者を獲得し、41本塁打、110打点の活躍でMVPに選ばれました。チームもナ・リーグを制し、ワールドシリーズでもインディアンスを4連勝で下して世界一に輝く中心選手として活躍したシーズンでした。

 大谷は、ベーブ・ルースと比較される時は、二刀流や本塁打の話題が多いが、「走力」を加味した比較では、盗塁王を4回取るなど俊足でも知られるメイズと比べられることが多くなります。

 いずれにしろ、「ベーブ・ルース」、「ウィリー・メイズ」という、伝説的な偉大な2人と比較されるのは大谷以外には出てこないでしょう。

 一方、エンゼルスは4-11で敗れ、対ドジャースは9連敗。今季成績も4連敗で、45勝45敗の勝率5割となりました。8日(同9日)は、オールスター前最後の試合となるドジャース戦。何とか勝利で締めて、借金生活だけは避けねばなりません。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。