米大リーグ、レッドソックスの吉田正尚は6日(日本時間7日)、本拠地で行われたレンジャーズ戦に「3番、左翼手」で出場し、5打数2安打で打率を3割1分2厘に上げ、ア・リーグ首位打者争いの3位に付けています。

 吉田のマルチ安打は5試合連続で、今季32度目。打率首位のビシェット(ブルージェイズ)とは8厘差です。メジャー1年目の吉田は首位打者を狙える圏内に浮上してきたが、打撃部門のこのほかの日本人選手では、この日試合のなかった大谷翔平(エンゼルス)が本塁打は2位ロベルト(ホワイトソックス)に6本差の31本で首位。打点は首位ガルシア(レンジャーズ)に3点差の68で2位。打率も2割9分6厘で7位に付けています。大谷は投手の奪三振でも、132個で1位のガウスマン(ブルージェイズ)に14個差の3位と好位置にいます。

 打撃部門で、これまでにタイトルを獲得した日本人選手はイチロー(マリナーズ)で、2001年に打率3割5分で首位打者、56個で盗塁王、04年に打率3割7分2厘で首位打者を獲得しました。

 投手部門では、野茂英雄がドジャース時代の1995年に236個で最多奪三振、レッドソックス時代の2001年に220個で最多奪三振を獲得しました。04年には大塚晶則(パドレス)が34個で最多ホールド。06年に斎藤隆(ドジャース)が107個で救援最多奪三振。ダルビッシュ有はレンジャーズ時代の13年に277個で最多奪三振。20年は新型コロナの影響で試合数が60試合制となったが、カブスに所属して8勝で最多勝のタイトルに輝きました。

 吉田は打率で、大谷は打撃3部門に加え、投手の奪三振でも、タイトル獲得の可能性は十分あります。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。