米大リーグ機構は3日(日本時間4日)、6月の月間MVP(最優秀選手)を発表し、ア・リーグの野手部門でエンゼルスの大谷翔平が選ばれました。大谷の受賞は2021年7月以来で、3回目の受賞は、野茂英雄(ドジャース)、伊良部秀輝(ヤンキース)、ダルビッシュ有(パドレス)の2回を抜いて、日本選手で最多となりました。
大谷は6月、27試合に出場し、打率3割9分4厘、15本塁打、29打点と、いずれもリーグトップ、自己最高の成績で、盗塁も4個マークしました。
また、大谷は週間MVPにも選ばれました。6月26日~7月2日までの1週間で、7試合に出場して打率4割1分7厘、6本塁打、7打点をマークし、投手としても1試合に先発し、6回1/3を1失点、10三振を奪う活躍を見せました。
大谷が週刊MVPを受賞するのは最近3週間で2回目で、通算6回目。6回目の受賞は、イチロー(マリナーズ)の5回を抜いて、日本選手で最多となりました。
一方、また偉大な記録が発掘されました。それは、「最後の4割打者」として知られるテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)が1950年6月に記録した1か月間に25本以上の長打、20以上の四球を、大谷が2023年6月に記録したことです。1か月間に記録したのは、長い大リーグの歴史で、この2人だけ。といっても、さらに大谷は37個の三振も奪っており、これは大谷唯一人の記録です。
大谷は敵地で行われた3日のパドレス戦は、3打数無安打と、「ひと休み」の1日だったが、活躍し続けた6月を思い起こせば、「ひと休み」することも、たまにはいいでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。