米大リーグ、アスレチックスの藤浪晋太郎は1日(日本時間2日)、本拠地でのホワイトソックス戦の延長十回、リリーフ登板し、1回を無安打無失点に抑えました。その裏、チームがサヨナラ勝利を収めたため、4勝目をゲットしました。
6-6の延長十回、6番手として登板。タイブレークのため、無死二塁という厳しい場面だったが、冷静にマウンドを務めました。先頭のグランダルを160・4キロの速球で空振りの三振に仕留めると、続くペレスにも159・5キロの直球で二塁飛球。次の打者には死球を与えたが、ベニテンディを161キロの速球で空振りの三振で終わらせると、やや控えめではあったが、ガッツポーズを見せました。4勝はチームトップで、2位は2勝です。
メジャー1年目の今季、開幕当初は先発を任されたが、連打を浴びたり、制球を乱して四球を乱発するなどでKOされるシーンが目立ちました。先発は失格となり、リリーフに配置転換されたが、リリーフでも当初はなかなか結果が出ず、苦しんでいました。
そんな中、光が見え始めたのが、5月12日(同13日)のレンジャーズ戦。延長十回表に登板して2/3回無安打無失点に抑えてイニングを終わらせると、その裏、チームがサヨナラ勝利で、メジャー初勝利。5月30日(同31日)のブレーブス戦は九回表に1/3回を無安打無失点に抑えると、その裏サヨナラ勝利で2勝目。6月10日(同11日)のブリュワーズ戦は九回裏に1回を無安打無失点に抑えると、延長十回表に1点入れ、その裏は抑え投手が無失点として、藤浪に3勝目。そしてこの日の4勝目となりました。
2勝目までは、「運がいい」くらいしか見られていなかったが、その後は「運も実力のうち」と、実績が加味してきました。特に6月以降は11試合に登板して、12回1/3で自責点5,防御率3・65と上々の結果を残しています。160キロ前後の速球を主に投げていく藤浪は、このままリリーフ登板でいくのか、それとも先発に戻るのか、楽しみになってきました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。