米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は29日(日本時間30日)、エンゼルスタジアムで行われたホワイトソックス戦で、29号2ラン本塁打を放ち、月間14本塁打を記録しました。

 5-9で迎えた九回裏、二死一塁から大谷は第5打席を迎えました。ここまで2打数0安打、2四球で、先発野手でただ一人無安打。しかし、カウント1-2と追い込まれながら、ケンドール・グレーブマンが投げた5球目の真ん中低めのスライダーを振り抜くと、打球速度179・1キロ、飛距離133・5メートルの豪快な一発を左中間に運び、2位のルイス・ロベルト(ホワイトソックス)に6本差を付ける29号を放ちました。打点も66に伸ばし、1位のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)と並びました。

 これで6月の本塁打は14本となり、自身と松井秀喜がヤンキース時代の2007月7月にマークした日本選手の月間最多本塁打記録を更新しました。また、エンゼルスの球団記録も大谷やマイク・トラウトら5人の13本で、これを破る球団新記録を樹立しました。

 なお、大リーグの月間本塁打の記録は1998年6月にサミー・ソーサ(カブス)が記録した20本で、2位の18本はルディ・ヨーク(マーリンズ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の2人がマークしています。プロ野球記録は13年8月のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)の18本で、2位の16本は門田博光(南海)、江藤智(広島)、阿部慎之助(巨人)、筒香嘉智(DeNA)の4人が名を連ねています。

 試合はホワイトソックスが9-7で打撃戦を制したが、、アリーグ西地区首位のレンジャーズも敗れたため、3位エンゼルスとのゲーム差は6のままでした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。