米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は25日(日本時間26日)、敵地のロッキーズ戦で4打数2安打、1打点をマークし、25本塁打、61打点で単独トップの二冠、打率は2割9分7厘に上げました。ただ、本塁打は2位に6本差を付けていたが、この日ルイス・ロベルト(ホワイトソックス)が2本塁打を打って21号とし、4本差となりました。試合は4-3でロッキーズの勝利。

 昨季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、MVPに選ばれたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)は、今季も19本で本塁打争いトップを走っていたが、6月3日のドジャース戦で右翼フェンスに激突し、右足親指を痛め、負傷者リストに入りました。当初は「打撲と捻挫」と説明されたが、24日(同25日)、「靱帯断裂」と発表され、復帰まで長期間かかる見通しとなりました。

 ジャッジの代わりに本塁打王争いに浮上してきたのがロベルト。キューバ出身の25歳で、身長188センチ、体重100キロ、右投げ右打ちの外野手、背番号「88」。2017年にホワイトソックスとマイナー契約を結び、20年にメジャー昇格。本塁打は20年11本、21年13本、22年12本で、今春行われたWBCではキューバ代表で出場し、準決勝で米国に敗れました。今季の本塁打は、4月5本、5月8本、6月8本。25日(同26日)現在、打率2割6分9厘、21本塁打、42打点。

 ロベルトの所属するホワイトソックスは、ア・リーグ中地区の4位で、26日(同27日)からはエンゼルスタジアムでエンゼルスと対戦します。ジャッジに代わる、新たな本塁打王争いのライバルと直接対戦する大谷。2人のバットによる戦いはもちろん、27日(同28日)は、大谷が先発登板する予定で、「大谷投手対打者ロベルト」の対決にも注目が集まります。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。