米大リーグ機構は22日(日本時間23日)、オールスター戦(7月11日・シアトル)の先発野手を決めるファン投票の一次投票の結果を発表しました。その結果、大谷翔平(エンゼルス)がア・リーグ指名打者(DH)部門で1位の264万6307票を獲得し、リーグ最多得票で3年連続3度目の出場を決めました。最多得票での選出は初めてです。
日本人メジャーのファン投票での3年連続出場は、2001年~04年、06年~10年のイチロー(当時マリナーズ)以来、2人目のことです。
投手部門はファン投票ではなく、選手間投票とコミッショナー事務局の選考で決まります。大谷は過去2度は投手としても選ばれており、今季の投打の活躍ぶりを見ると、3年連続で投打の二刀流での出場が濃厚です。
ア・リーグ全体2位は、遊撃手のボー・ビシェット(ブルージェイズ)の210万1523票で、大谷は約54万票差を付けました。ナ・リーグはロナルド・アクーニャ(ブレーブス)が外野手部門で308万2600票を獲得し、両リーグを通じてトップの選出となりました。
1933年に始まった米大リーグのオールスター戦で、唯一MVPを獲得した日本人メジャーは2007年のイチロー。第1打席で右前打を放ち、第2打席は左前打。そして、第3打席は右翼フェンスに当たるランニングホームランで、78回の歴史で初の快挙でした。この本塁打でア・リーグは逆転勝利し、文句なしのMVP受賞でした。
公式戦で多くの記録を樹立し、シーズンMVPも受賞した大谷。オールスター戦でも新記録やMVP受賞なるかどうか、注目されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。