米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は、20日(日本時間21日)、ア・リーグの週間最優秀選手(MVP)に選ばれました。12日から18日(同13日~19日)の7試合に出場し、打者では打率4割3分5厘、6本塁打、12打点、投手では先発して6回2失点で6勝目を挙げるなど圧倒的な成績で、2年ぶり5度目の獲得。日本人メジャーではマリナーズなどで活躍したイチローさんに並ぶ最多の受賞回数です。
また、同日発表されたオールスター戦の第2回中間発表では、ア・リーグの指名打者部門で188万5144票を集め、第1回発表に続いて同部門1位。ア・リーグ全体でも、外野部門1位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の158万4254票を約30万票引き離す、全体のトップに立っています。
大谷は試合前に発表された二つの朗報で、気持ちよく同日のエンゼルスタジアムで行われたドジャーズ戦に臨みました。しかし、相手先発投手は過去3度サイ・ヤング賞を獲得している通算205勝の左腕クレイトン・カーショー。大谷は試合前まで、メジャー移籍後8打数無安打と、苦手にしており、昨年のオールスター戦で放った中前打が、唯一の安打です。
一回一死後、初球の148キロの直球を打って左飛。四回の先頭打者では、カウント2-2から140キロの外角低めのスライダーを空振りの三振。六回、一死一塁ではカウント0-1から141キロのスライダーを打って左飛に終わり、結局、カーショーとは通算11打数無安打に終わりました。八回一死後、代わった左腕ケーレブ・ファーガソンの155キロの速球を空振りの三振に倒れ、連続試合安打は15で止まりました。
先週は絶好調ながら、メジャーを代表する好投手に抑え込まれた大谷。21日(同22日)は、投打の「二刀流」として、自身初の
ドジャーズ戦先発登板します。同じロサンゼルス市内同士の対戦のため、連夜の満員札止めが予想される試合で、大谷がどういう投球を見せ、バットでどういう活躍をするか、注目されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。