米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は14日(日本時間15日)、敵地で行われたレンジャーズ戦に、「2番、指名打者」で出場し、本塁打王争いで2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に2本差を付ける21号2ランを打ちました。試合は3-6で敗れ、チームの連勝は3で止まったが、ア・リーグ西地区首位レンジャーズとの4連戦最終戦は大谷が二刀流で出場します。

 大谷は一回、元同僚の左腕アンドルー・ヒーニーと対戦、1球もスイングすることなくフルカウントから四球を選び、3試合をまたいで7打席連続出塁。三回の第2打席は見逃しの三振で連続出塁はストップ。四回の第3打席は外角球を逆らわずに左前打を放ち、連続試合安打を11に伸ばしました。七回の第4打席は二塁ゴロに倒れました。

 スコア1-6で迎えた九回、一死二塁で大谷は抑えの左腕ウィル・スミスと対戦、2球目のストレートを完ぺきに捉えると、打球速度186・8キロ、飛距離138・1メートルの特大2ランを左中間2階席に運び、3点差に迫りました。この本塁打で自己最長の4試合連続マルチ安打をマーク、打率も3割目前に迫る2割9分9厘まで上げました。

 エンゼルスはこの敗戦でレンジャーズとのゲーム差は再び5・5に広がりました。大谷は試合前、15日(同16日)の先発登板に備え、ブルペンで38球の投球練習。相手投手はエースで9勝2敗のネーサン・イオバルディ。2人の投げ合いも見ものだし、絶好調の打者大谷が好投手のイオバルディをどう打ち崩すかにも興味が持たれる一戦となります。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。