米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の打撃が絶好調です。11日(日本時間12日)、エンゼルスタジアムで行われたマリナーズ戦に「2番、指名打者」で出場して、5打数3安打。これで今季最長の8試合連続安打、今季18度目のマルチ安打(2安打以上)、7度目の猛打賞(3安打以上)で、打率は2割8分7厘に上げました。
一回の第1打席は二塁ゴロに倒れたが、三回は外角に沈むスプリットを長い腕を伸ばしてバットに乗せて右前に落とし、四回も右前打で快音を響かせました。六回は見逃しの三振に倒れたが、八回は三度右前打を打ちました。3安打はいずれも得点に絡み、スコア9-4のチームの勝利に貢献。これで6月に入って40打数16安打の打率4割となりました。
エンゼルスは、カブス、マリナーズとの本拠地6連戦で5勝1敗とし、ア・リーグ西地区の首位レンジャーズに6・5ゲーム差、2位アストロズに1・5ゲーム差の3位に付けています。今日12日(同13日)からは敵地でレンジャーズとの4連戦。
ア・リーグでプレーオフに進むには、東地区に高い勝率のチームが多く、ワイルドカードでの進出の可能性はどうしても低くなります。このため、どうしても同地区のライバルに勝つことが条件となります。そこでこの4連戦は最低でも3勝1敗以上が求められるが、それには好調な大谷の打撃と、先発が予想される4試合目での好投が求められます。
今季から採用された「ピッチクロック」では、投球間隔が短くなって「二刀流」は、より疲労感が増すという見方があるが、大谷は「そう思う時もあるが、そんなに気になっていないし、ここまで健康で来ているので、最後までピッチロックに違反しない様に投げていきたい」。前半戦の大一番のレンジャーズとの4連戦で大谷の投打にわたる活躍が期待されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。