米大リーグ、エンゼルス対カブス戦が6日(日本時間7日)、エンゼルスタジアムで行われ、大谷翔平選手(エンゼルス)と鈴木誠也選手(カブス)の1994年生まれの同学年同士が、メジャーで初めて対戦しました。
鈴木は前日まで17打席連続無安打だったが、「4番、右翼手」で出場した二回、初球を打って三塁手を強襲する内野安打。今月初安打で好機を作ると、カブスは4安打に四球を絡めて4点奪い、主導権を握りました。
しかし、エンゼルスは四回、この回先頭の大谷が6球目の内角カットボールをフルスイング、打球は弾丸ライナーで右翼へ運ばれました。右翼手の鈴木はフェンス前でジャンプすると、打球はフェンスのさらに上にある看板に当たってグラウンドへ。ボールを拾った鈴木は本塁へワンバウンド返球。大谷は三塁へ達しました。この後、審判団が打球がフェンスを越えたかどうか協議を始めると、大谷は三塁ベース上で身振り手振りで「入っていただろう」と大きなジェスチャーを鈴木に送りました。。鈴木は両手を広げて「どうだかなー」というように微笑み返しました。協議の結果、フェンスオーバーが認められ、大谷はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に再び3本差に迫る16号本塁打を、かみしめる様にゆっくりホームを踏みました。
チーム初安打となる大谷の一発をきっかけにエンゼルスは反撃を開始。五回に5点入れて逆転すると、七回にも1点追加。カブスはスコア4-7の九回、二死一、三塁で鈴木に打席が。本塁打が出れば同点の場面だったが、空振りの三振に倒れ、初の対戦は大谷に軍配が上がりました。
2012年のドラフトで日本ハムに1位入団した大谷と、広島に2位入団した鈴木。それから11年経って、米国の球場でお互いメジャーチームの主力選手として戦った2人。この3連戦では「投手大谷対打者鈴木」の対戦は見られないが、次の機会には、ぜひ実現を期待したいものです。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。