米大リーグ、カブスの鈴木誠也選手は5日(日本時間6日)、敵地で行われたパドレス戦に「4番、右翼手」で出場したが、4打数無安打に終わり、17打席連続無安打、6月に入ってノーヒットの悪循環に陥ってしまったようです。

 パドレスの先発は、サイ・ヤング賞を2018年に獲得した左腕のブレイク・スネル投手。カブスは好投手攻略のために、9人の打者全員を右打者で並べました。鈴木も今季、この試合の前まで、右腕投手に対しては120打数28安打の打率2割3分3厘と苦しんでいたのに対し、左腕投手に対しては、41打数16安打の打率3割9分と好成績を残していただけに、「復活」への期待を抱かせました。

 一回、一死一、二塁の第1打席ではカウント0-2から外角低めの速球を見逃し三振。三回、二死二塁では5球目を打って三塁ゴロ。これは三塁線を破るようないい当たりだったが、相手三塁手が好捕。六回、一死一塁では4球目を打って右飛。スネル投手は六回を投げて交代したため、左腕からの安打に意気込みを見せた鈴木のバットは湿ったまま。八回は二死二塁で、元ソフトバンクの3番手右腕、ニコラス・マルティネス投手にカウント2-2から空振りの三振に終わりました。4打席のうち、3打席で得点圏に走者を置きながらの無安打に、4番打者として、スコア0-5のチーム敗戦の責任を一人で背負った形になりました。

 鈴木は、広島時代の19年4月に記録した20打席連続無安打が自己ワースト。2番目に悪いのが18年5月の17打席連続無安打で、この試合で記録した「17打席」はこれに並びました。

 6日(日本時間7日)は、大谷翔平選手が所属するエンゼルスと対戦するが、この試合でも4打席立って無安打に終わると、日米を通じて自己ワーストになってしまう可能性があります。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。