米大リーグ、アストロズ対エンゼルス戦が4日(日本時間5日)、敵地で行われ、エンゼルスは1-1の同点の八回、二死一塁から大谷翔平選手が右翼フェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち、競り勝ちました。エンゼルスは連敗を3で止めるとともに、借金生活から逃れ、貯金を1としました。
前日の試合でサイクル安打にあと一歩という5打数4安打だった大谷は、この日は第3打席まで無安打で、チームも七回までルイス・レンヒーフォのソロホーマーによる1点のみで、チーム安打も3本だけでした。こうして迎えた八回、二死一塁で打席に大谷。フルカウントからの6球目、一塁走者のザック・ネト選手が2番手のフィル・メイトン投手の投球と同時にスタートを切りました。大谷はメイトンの低めのカーブを振り抜くと、打球はあと少しでホームランという右翼フェンス直撃の会心の一打。スタートを切っていた俊足のネトは一気にホームまで駆け抜け、エンゼルスに待望の勝ち越し点が入りました。
大谷が決勝打を打ったメイトンは、この試合前まで24試合に登板して27回3分の2を投げ、自責点3,防御率0.98の力のある中継ぎ右腕投手で、エンゼルスのフィル・ネビン監督も「メイトン投手はタフな存在で、(大谷は)投手の意図をよく理解して打つことができた」と絶賛していました。大谷も、借金生活に陥るというチームの危機を救うことができて「打ててよかった。勝ててよかった」と、素直に喜んでいました。
この決勝打は、今季10本目の二塁打、41打点となりました。本塁打だけでなく、他の打撃門でも上位の位置にいる大谷。投手の各部門でも同様のことが言え、まさに「マルチ野球選手」であることが改めて証明されました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。