WBC「侍ジャパン」で世界一の立役者となった大谷翔平選手(エンゼルス)と佐々木朗希投手(ロッテ)の背番号「17」同士が、日米で160キロ超の速球、フォークを武器に「奪三振ショー」を展開しました。
米大リーグの大谷は27日(日本時間28日)、本拠地でのマーリンズ戦に「3番、投手」の二刀流で出場しました。投手としては勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたがリリーフ投手が逆転を許し、6勝目を逃しました。しかし、6回を投げて今季4度目となる2けたの10三振を奪い、今季90奪三振でア・リーグのトップに立ちました。
大谷は一回、ソレアとウェンドルから三振を奪うと、二回はパーティー、三回はまたもソレアから三振。四回はグリエル、パーティーと2個の三振。五回はこの試合最速の163キロの速球でデラクルスから奪い、六回はグリエル、ウェンドル、スターリングズから三者連続三振を奪い、六回まで毎回の10三振を奪いました。これで、ガウスマン投手(ブルージェイズ)の89三振を1個上回りました。
プロ野球の佐々木は、5日のソフトバンク戦で5回無安打ながら、右手中指にできたマメの影響で降板し、その後は登板を回避していました。それから23日ぶりの28日の先発の対戦相手は、5日と同じソフトバンク。敵地で行われたこの試合も、ほとんど160キロ以上を記録した速球とフォークを中心に三回まで無安打で、このカードは8イニング連続ノーヒットの完ぺきな投球。
佐々木も6回投げて降板したが、一回は牧原大、近藤から三振。二回は柳町、三回は川瀬、ガルビス、甲斐から三者連続三振で、甲斐に投げた164キロの速球はこの日最速。四回は柳町、六回は近藤、柳田から三振で、計9三振を奪いました。試合はロッテが9-5で勝ち、佐々木は4勝目を挙げました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。