MLB・ガーディアンズーエンゼルス戦が12日(日本時間13日)、オハイオ州クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われ、シーソーゲームの末、エンゼルスが5-4で接戦を制しました。
エンゼルスの対戦相手「クリーブランド・ガーディアンズ(守護者)」は、2022年シーズンから、それまでの「クリーブランド・インディアンズ」から改名しました。これは「インディアンズ」が「先住民を指すチーム名が人種差別的」と問題視されたためです。1915年に「インディアンズ」となって以来、100年以上続いた球団名が変更されたのは、「ポリティカルコレクトネス」という「差別的表現を排除し、中立的な表現や用語、動作を用いること」との米国の風潮に沿ったためです。NFLの「ワシントン・レッドスキンズ(先住民の赤い皮膚を指す)」も、「ワシントン・コマンダーズ(指揮官)」に変更されています。
日本のプロ野球でも、親会社が変わっても「ホークス(鷹)」、「ライオンズ(獅子)」などが継承される一方、「横浜大洋ホエールズ(鯨)」が捕鯨問題の世界的風潮もあって「横浜ベイスターズ(ハマのスター集団)」に変更されたことがあります。また、「東映(日拓ホーム)フライヤーズ」は、「フライヤーズ」が鳥や飛行士など「空飛ぶもの」を意図して付けられたが、「ハエ(蝿)」を英語で「フライ」ということがら、「チーム名がハエはおかしい」と揶揄されたこともあって、日本ハムがオーナー企業になったときに「日本ハムファイターズ(戦士)」になった例もあります。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。