米大リーグ・メッツのジャスティン・バーランダー投手は10日(日本時間11日)に敵地で行われたレッズ戦に先発し、7回を2安打、1失点、7奪三振の好投でメッツ移籍後、初勝利を飾りました。この勝利で通算245勝に伸ばすとともに、レッズから初勝利を奪い、大リーグ全30チームから勝利を挙げました。MLBが30チーム構成になった1998年以降、全球団からの勝利は21人目です。

 全球団からの勝ち星というと、メジャーに入団する年齢が高い傾向の日本人投手には難しいが、野茂英雄投手と黒田博樹投手は、ともに29チームからの勝利を挙げ、あと1球団に迫っていました。通算123勝の野茂は最も長く在籍したドジャースだけ未勝利で、計2度登板し、0勝1敗に終わりました。ヤンキースなどに所属した通算79勝の黒田は、タイガースだけ勝てず、計5度の登板機会があったが、0勝1敗でした。

 現役投手では、パドレスのダルビッシュ有投手が28チームから勝利を挙げており、あとレンジャーズとオリオールズの2球団に迫っています。そのダルビッシュは11日(同12日)に敵地で行われたツインズ戦に先発。六回まで投げて、3-2と1点リードの場面でリリーフ陣に託したが、七回に3点取られて3-5で敗戦。勝利投手にはなれませんでした。

 プロ野球では、83年に阪神の野村収さんと横浜大洋(現DeNA)の古賀正明さんが全12球団からの勝ち星を達成以来、19人が記録しています。ちなみに全球団からセーブを記録したのは阪神などに在籍した江夏豊さんら5人。12チームから本塁打は中日などに所属した江藤慎一さんら42人が達成しています。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。