米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は10日(日本時間11日)、本拠地のエンゼルスタジアムで行われたデーゲームのアストロズ戦で8試合ぶり、5月になって初アーチとなる8号2ランを打ちました。

 エンゼルスは2-5と3点差を追う九回、無死一塁で大谷が打席に。マウンドには、これまで10打数1安打と抑え込まれていたアストロズの守護神・ライアン・プレスリーが立っていました。前夜は空振りの三振を喫した低めのカーブに対し、左ひざが地面に付きそうな体勢ですくい上げると、打球速度165・1キロ、飛距離124メートルのアーチが右翼席に飛び込みました。しかし、反撃もここまでで、エンゼルスは1点差で連敗を喫しました。

 実は、大谷は8本塁打のうち、デーゲームで5本放つなど、午後2時以前に始まったデーゲームでは12試合で46打数18安打の打率3割9分1厘、13打点と、打ちまくっています。逆に同4時以降開始のナイターでは、24試合で94打数23安打の打率2割4分5厘、3本塁打、11打点とバットが湿りがちです。

 大谷がデーゲームに強い確たる理由ははっきりしないが、この日1番打者のテーラー・ウォードは「エンゼルスタジアムは間違いなく、昼のゲームの方が打球が飛ぶ。乾燥しているからね」と証言しています。かつてエンゼルスでプレーした松井秀喜さんも「エンゼルスタジアムのナイターは飛ばない」と話したことがあります。晴天の青空が多く、乾燥した気候の「カリフォルニアの青い空」は、大谷に似合うのかもしれませんね。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。