米大リーグ・エンゼルスは8日(日本時間9日)、本拠地で昨季ワールドシリーズを制したアストロズと今季初対戦し、大谷翔平選手の2安打、2打点の活躍などで逆転勝利を収めました。
ア・リーグ西地区に属する両チームだが、アストロズは2年連続地区優勝を果たし、昨季は世界一に輝いた強豪チームです。この2年間の対戦成績は、2年続けてエンゼルスの6勝13敗で、劣勢に立たされています。大リーグのプレーオフは、各地区(東、中、西)の優勝3チームと、ワイルドカードと呼ばれる地区優勝以外の勝率上位3チームの計6チームにより行われます。しかし、ア・リーグは東地区に属する5チームがいずれも強く、現状でも地区4位のレッドソックスの貯金が6で、最下位のヤンキースでさえ19勝17敗と、2つ勝ち越しています。これに対し、中地区は勝ち越しが1位のツインズのみ。西地区はレンジャーズとエンゼルスが勝ち越しているが、2位エンゼルスの勝ち越しは4で、東地区4位より下です。
このため、エンゼルスがプレーオフに進出するには、地区優勝を飾るか、地区2位以下の場合は高い勝率でないと、難しくなります。そのためには、地区優勝候補のアストロズを倒すことが「絶対条件」だと言っても、過言ではありません。アストロズは故障者続出で、この日の敗戦で借金が1となったが、自力があるため、シーズン中盤から後半にかけては、上昇してくるでしょう。このため、注目された強豪との初戦だったが、1-3の展開から逆転勝利を収めました。
9日(同10日)は、大谷が二刀流で出場する予定。投げては開幕4連勝、打っては打率3割に乗せるなど好調な大谷の投打にわたる活躍で、「常勝チーム」アストロズに連勝できれば、過去2年間の借りを返して、「このカードの大きな勝ち越し」という流れを作ることが可能でしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。