WBCで世界一に輝いた「侍ジャパン」の1番ラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)、3番大谷翔平選手(エンゼルス)、4番吉田正尚選手(レッドソックス)の3人のバットが、米大リーグの4日(日本時間5日)の試合で火を噴きました。
まず、ヌートバー。前日は大谷投手から3打席連続三振など無安打に終わったが、この日は自身メジャー初の1試合4安打の活躍。一回に3試合ぶり安打となる中前打を放つと、三回の第2打席も中前打。第3打席こそ凡退に終わったが、六回の第4打席で左前打を打つと、八回の第5打席は遊撃強襲内野安打でした。打率も試合前の2割1分4厘から2割6分2厘に上がり、「昨日とは変えて、足を高く上げないようににしてタイミングをとったのがよかった」と、大谷との対戦での反省を生かしたことが好成績につながったことを強調していました。
大谷は「2番、指名打者」として出場。一回の第1打席に四球を選ぶと、三回の第2打席では右前打。これで7試合連続安打とすると、打者一巡で迎えた第3打席は四球。3打席まですべて出塁で、打撃戦を制する勝利に貢献しました。後の2打席は凡退に終わったが、打率を3割8厘に上げました。
吉田はブルージェイズ戦の一回、中越えソロホーマーを放ち、連続試合安打を「14」に伸ばしました。さらに二回の第2打席は右前適時打、四回の第3打席は左前適時打と、3打席連続打点付きの安打。第4,第5打席は凡退したが、打率を3割1分7厘まで上げました。
この日の「侍ジャパン」1,3,4番打者の活躍は、WBCの興奮を思い出させてくれ、将来のメジャーリーガーを目指す少年たちに夢を与える「こどもの日」となりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。