米大リーグ、カージナルスーエンゼルス戦が3日(日本時間4日)、セントルイスで行われ、エンゼルスの大谷翔平選手は「3番、投手」の二刀流で出場し、5回を投げ自己最多タイの13奪三振でメジャー通算500奪三振に到達しました。これでベーブ・ルース以来史上2人目の「500奪三振、100本塁打」を達成しました。大谷は1点リードされた六回からマウンドを降りたため、勝利投手にはなれなかったが、試合は九回に1点リードされたエンゼルスが3点入れて逆転勝利を収め、3連勝を飾りました。

 この試合は、大谷以外にも日本の野球ファンによく知られた選手が多く出場。まずカージナルスの先発投手は、2015年から3年間、巨人に所属し、31勝を挙げたマイルズ・マイコラス投手。また1番打者はWBC「侍ジャパン」で大活躍したラーズ・ヌートバー選手。

 大谷はマイコラスに対して2安打放つなど、この日は計5打数3安打で、打率は3割7厘と、3割を超えました。ヌートバーに対しては3打席連続三振と、完全に大谷に軍配が上がりました。

 対ヌートバーでもわかるように、この日の大谷は、まさに「奪三振ショー」。二回までアウトはすべて三振で計6奪三振。三回と四回は2三振ずつ奪い、五回は3度目の1イニング3奪三振で、先発打者全員から計13奪三振。これでベーブ・ルースの「500奪三振(通算501奪三振)、100本塁打(通算714本塁打)」という「ベーブ・ルース以外に誰も達成できない記録」と言われた大記録に名を連ねたわけです。

 ただ、大谷には課題も残りました。4月27日の前回の登板、今回の登板とも2本塁打ずつ浴び、失点は6回で5点,5回で4点と、被本塁打、失点とも増えています。何しろ、それまでの5試合では計28回、被本塁打ゼロ、計2失点だったのですから。次回の登板からは、本塁打に気を付け、失点を減らしていく、細心の注意が求められます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。