エンゼルスの大谷翔平選手は27日(日本時間28日)、エンゼルスタジアムで行われたアスレチックス戦で「3番、投手」の二刀流で出場しました。結果は4勝目を挙げ、あわやサイクルヒットかという今季初の3安打を放つという大活躍だったか、内容は山あり谷ありの「波乱万丈」の試合でした。
まず投手としては三回まで1人の走者を出さず、5奪三振の「完全試合ペース」の内容。ところが四回になると突如乱れ、3ランと2ランの2本塁打を浴びました。試合展開も5点リードが、たちまち同点。
突如乱れた理由は、技術面、精神面で色々あっただろうが、逆に言えば「大谷翔平も人間なんだな」と安心する面もありました。
一方、打者としては、第1打席で内野安打、第2打席は先制タイムリー二塁打、第4打席で右中間フェンス直撃三塁打を打ちました。そして迎えた八回の第5打席。本塁打が出ればサイクル安打達成の場面で、大谷が放った打球は美しい放物線を描いたが、中堅フェンス前で補球され、惜しくも4年ぶり2度目の記録達成、大リーグ初の先発投手がサイクル安打達成とはなりませんでした。
しかし、投手としては、六回まで投げてリードした状況で2番手投手にマウンドを託し、何とか8−7で勝利を収め4勝。打者としては3安打で、打撃戦を制することに貢献するなど投打で3連勝の立役者になりました。
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1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。