エンゼルスの大谷翔平選手は21日(日本時間22日)の本拠地で行われたロイヤルズ戦に「2番、投手」で出場し、7回102球投げて2安打、無失点、奪三振11、与四球2、無失点の好投で無傷の3勝目を挙げ、防御率も両リーグトップの0・64をマークしました。

 大谷は一回、先頭のウィットJrを158キロの速球で空振りの三振に仕留めると、続くメレンデスはスライダーで空振りの三振、3番パスクァンティーノはスプリットで空振りの三振と、多彩な球種で三者三振に打ち取りました。二回以降も球の走り、制球力とも申し分なく五回まで無失点のまま推移しました。

 六回、この回先頭のロペスに四球を与えたが、続くブラッドリーJrをカーブで空振り、ウィットJrを157キロの速球で見逃し、メレンデスをカーブで空振りと、3連続三振。さらに七回はかなり疲労の色が見えたが、パスクァンティーノをスライダーで見逃し、ペレスをカーブで空振り、マッシーをスライダーで空振りと、三者三振で仕留め、後続の投手にマウンドを託しました。結局、立ち上がりの3連続、最後の6連続を含め、合計11奪三振の力投でチームの勝率を5割に戻しました。

 18日のレッドソックス戦に先発し、豪雨による中断などのため、2イニングで交代してから、中3日の先発。しかもニューヨークから約4000キロの長旅、3時間の時差など、悪条件の中での快投。さらに打撃でも、「指名打者」になった後の八回、ストーモントのカーブをとらえて中前打を放つなど、疲労困憊の中でも最後まで手を抜かない姿勢に満員のホームのファンから大喝采を受けていました。

 大谷も試合後のインタビューで「しっかり睡眠が取れてある程度フレッシュな状態で試合に入れたので、いい登板だったかなと思います」と、頼もしいコメントを残していました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。