ロッテの佐々木朗希投手は21日のZOZOマリン球場で行われたソフトバンク戦に先発し、7回投げて3安打、毎回の8三振、1四球、88球、無失点に抑え、開幕から3試合先発して3連勝を飾りました。佐々木も「開幕3連敗の借りは絶対に返そうと思いました。きょうは絶対に勝とうと思いました」と試合後、ヒーローインタビューで話していました。これで、今季20イニング無失点、防御率0・00、被安打5、奪三振30、与四球3の完ぺきな投球を続けています。

 開幕カードで3連敗した首位ソフトバンクを迎えての一戦で、佐々木は初回から160キロを超える快速球と鋭く落ちるフォーク、鋭角に曲がるスライダーなどを駆使し、協力打線に付け入る隙を与えません。特に一回一死後、WBCで一緒に戦った近藤に対し三振。近藤は三振の少ない打者として有名だが、その近藤からこの日は2三振を奪うなど、七回まで毎回の8三振を奪いました。特に七回には栗原に対し、公式戦自己最速タイとなる164キロをマークして空振りの三振に仕留めるなど、スタミナの面でも大物ぶりを発揮しました。

 164キロは、公式戦では自己最速タイだが、3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)では、日本ハム時代の大谷翔平選手に並ぶ日本選手最速タイの165キロを計測しています。

 昨年は4月10日のオリックス戦で完全試合を達成し、次に先発した1週間後の日本ハム戦で八回まで1人の走者を出さない8イニング無安打14奪三振無失点で降板する投球を披露し、「令和の怪物」ぶりを発揮。今季は阪神の中井悦雄投手が1963年にマークしたシーズン初登板からの連続無失点記録「31イニング」にどこまで迫るか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。