エンゼルスの大谷翔平選手は18日(日本時間19日)、ヤンキー・スタジアムで行われたヤンキース戦で、一回無死二塁の場面でシュミット投手から右中間に4号2ランホーマーを放ちました。打球速度189キロ、飛距離119メートルの当たりで、昨季MVPを争ったジャッジ選手の頭上を越えての球場開場100周年当日の本塁打でした。チームは、その後も着々と加点して5-2で勝利を収め、貯金を1としました。
ヤンキースは1913年からポロ・グラウンズという球場を、ニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)と共用していたが、20年にベーブ・ルースがレッドソックスからヤンキースに移籍、54本塁打を放つ活躍で人気を集めました。このため年間観客動員数が大リーグ史上初めて100万人を突破し、これに気分を害したジャイアンツは共用を拒否。このためヤンキースは新球場建設にかかり、23年4月18日、ヤンキース対レッドソックス戦で開場しました。こうした経緯からヤンキー・スタジアムは「ルースが建てた家」とも言われ、球場第1号本塁打も異名通りルースが放ちました。その後、2009年に旧球場に隣接する地に新球場が建設されました。
長い歴史を持つヤンキースタジアムの開場100周年の記念日に、「二刀流」ではルースの後継者となる大谷が本塁打をマークしたのも不思議な縁ですね。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。