米大リーグ・カブスの鈴木誠也選手が14日(日本時間15日)の敵地でのドジャース戦で「4番、右翼手」でスタメン出場、八回の第4打席で左中間席に本塁打を放ちました。ジャクソン投手の152キロの内角速球を振り抜くと、打球速度172キロ、飛距離124メートルの豪快な弾道で今季初安打、初打点、初本塁打を記録しました。
日本代表「侍ジャパン」に選ばれ、日本ラウンド出場のため帰国直前の2月25日(同26日)のオープン戦前フリー打撃で左脇腹を
痛め、WBC辞退を余儀なくされました。「すごく悔しい思いもあったが、いつかこういう復帰の日が来ることを信じていました」と、リハビリに励んできました。メジャー開幕こそ間に合わなかったものの、3Aで4試合に出場して本塁打を放つなど状態を上げて戦列に戻ってきました。この日は、広島時代のチームメートで、ドジャース、ヤンキースでも活躍し日米通算203勝を挙げた黒田博樹さんから激励を受け、試合に臨みました。
結局、この日は5打数1安打、1打点だったが、カブスのロス監督は「セイヤ(誠也)が戻ってきてうれしい」と手放しで褒めていました。鈴木は「1本出たのはよかったけど、反省するところもたくさんあった。チームの雰囲気もよかったし、波に乗れてほっとしてます」。3大会、14年ぶりの世界一に輝いた侍の仲間たちの姿を励みにして復帰へのリハビリを地道に進めた鈴木。メジャー2年目の活躍が期待されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。