エンゼルスの大谷翔平選手は、9日(日本時間10日)に本拠地で行われたブルージェイズ戦で、花巻東高校(岩手)の先輩・菊池雄星投手から本塁打を放ちました。三回一死一塁の第2打席で、内角スライダーを左中間深くへアーチをかけ、5試合ぶりの3号2ランとなりました。打球速度174・8キロ、飛距離121メートルの当たりで、ベンチへ戻ってくると初めて兜(かぶと)をかぶり、凛々しい表情を見せていました。
菊池投手とは、試合前まで通算17打数4安打の打率2割3分5厘、2本塁打、2打点、1四球、6三振だが、昨季は5打数無安打に抑え込まれており、先輩からのホームランは2021年6月5日(同6日)以来の673日ぶりでした。
一時は6-0とリードしたエンゼルスでしたが、投手陣が崩れ、九回表が終わって、7-10の劣勢でした。しかし、その裏、3点入れ、10-10の同点に追いつき、延長戦に。十回表に2点入れられると、その裏1点返し、なお二死満塁で大谷が打席に立ちました。しかし、二塁ゴロに倒れ、あと一歩及びませんでした。
それでも先輩との対戦で久々の本塁打を放ち、「初兜姿」を披露した大谷の姿に、日曜日にエンゼルススタジアムを訪れた地本ファンは大喝采を送っていました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。