米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地でのマリナーズ戦に先発投手兼3番指名打者で出場し、6回111球を投げ、3安打、1失点、8奪三振で今季初勝利(スコアは4-3)を飾りました。この日の大谷は初回に失点し、三回まで6四死球とコントロールに苦しみました。しかし、四回以降は立ち直り、六回は3者連続三振の圧巻の投球を見せました。3月30日のアスレチックスとの開幕戦は6回無失点と好投しながら、救援陣が崩れて白星を逃しただけに、初勝利にほっとした様子でした。
一方、ロッテの佐々木朗希投手は、6日の本拠地での日本ハム戦で今季初登板初先発し、6回80球を投げ、1安打11奪三振、無四球無失点の好投で今季初勝利(スコアは6-1)を挙げました。この日の佐々木は一回一死から中前打を許したが、その後は1人の走者も許さず、救援陣にバトンをつなぎました。最高球速は初回の164キロで、球速表示を見た観客席からは、大声援が飛んでいました。
岩手県出身の大谷と佐々木は、ともに自己最高球速は165キロで、大谷は投打の二刀流で、佐々木は史上最年少の完全試合達成者として注目され、WBCでも大活躍しました。かつて、星野仙一さん、松岡弘さん(ともに倉敷商高)、平松政次さん(岡山東商高)の3人が、高校野球の岡山県大会で、そろって出場していました。星野さんは中日で146勝、34セーブ、松岡さんはヤクルトで191勝、41セーブ、平松さんは大洋(現DNA)で201勝、16セーブと、3人とも球史に残る好成績を挙げましたが、3人とも同時期(星野さんだけ1学年上)の岡山県出身投手という、珍しい出来事でした。
大谷と佐々木の岩手出身も、後々まで語り継がれるトピックとなることは間違いないでしょう。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。