大リーグは4日、各地で行われ、日本の3投手が今季初登板、初先発し、3投手とも内容的には上々の滑り出しを見せました。

 右ひじ手術から復帰したツインズの前田は、敵地でのマーリンズ戦で2021年8月21日以来の公式戦登板を果たし、六回途中まで3安打1失点、9奪三振の好投だったが、チームは0-1で敗れ、惜しくも黒星を喫しました。しかし、打者18人に対し、投じた79球のうち54球がストライクと抜群のコントロールと攻めの姿勢を披露し、長いリハビリ生活を乗り越えた能力の高さを見せてくれました。

 ブルージェイズの菊池は、敵地でのロイヤルズ戦で5回を投げ、3安打1失点で4-1の勝利に貢献し、初白星を飾りました。昨季は安定感を欠き、6勝7敗、防御率5・19で、8月16日以降は先発ローテーションから外れました。それだけに久々の先発で白星スタートを切れたことに対し、チームメートからも祝福されていました。

 パドレスのダルビッシュは、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で5回を投げ、3安打1失点、5-1のリードの場面で2番手以降の投手に託しました。しかし、終盤に逆転され、せっかくの勝利投手の権利はするりと逃げてしまいました。それでもメジャー12シーズン目のベテランは、毎回走者を出しながらも要所を締める粘りの投球を見せ「全体的にWBCの時に比べたらよかった」と、手応えを感じた様子でした。

 これで大谷(エンゼルス)、吉田(レッドソックス)、千賀(メッツ)を含め、今季のメジャーでプレーする選手のほとんどが好スタートを切り、大リーグ情報に益々目が離せなくなりました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。