4日(日本時間)の大リーグの試合では、今季メジャー1年目の吉田選手(レッドソックス)がパイレーツ戦で初本塁打を放てば、大谷選手(エンゼルス)はマリナーズ戦で第2号アーチをかけるなど、WBCサムライジャパンの3番、4番が開幕から好スタートを切っています。
好スタートの理由の一つに、WBC に合わせて例年より早く身体を作り、打撃の調子も決勝戦にピークに持ってきたことがあげられると思います。また、吉田選手はメジャーの開幕当初は普通なら緊張感でガチガチになるところを、WBC で同等かそれ以上のプレッシャーを経験したことで、それほど感じなかったと想像されます。さらに、各国代表の投手が現役大リーガーがほとんどだったため、一足早くメジャー投手との真剣勝負を経験できたことも、好結果につながっていると思います。ルーキーイヤーの今季、どれほどの成績を残すか、興味は尽きません。
一方大谷選手は、投手としては早めに肩を作り、160キロ超えの速球を投げ込むなど、開幕戦で全開の内容でした。打撃でも3試合目で1号、4試合目で2号と、バットの方でも絶好の滑り出しを見せています。ここ3年の第1号本塁打を放ったのが何試合目かをみると、トータルで46本の一昨年は2試合目だったが、昨年は8試合目と遅く、最初の乗り遅れが響いたのか34本で終わりました(もちろん34号はものすごい数字です)。そして今季は3試合目で、上々のスタートを切りました。今後何本のホームランを上積みするか、楽しみは尽きません。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。