3日午前2時40分(日本時間)からのMLBマーリンズーメッツ戦で、メッツの千賀投手が先発として大リーグデビューを果たし、5回3/1で3安打1失点、8奪三振の好投を披露、5-1のスコアでメジャー初勝利を飾った。この中で特筆するのは8奪三振がすべてフォークボールだったことです。

 千賀投手はソフトバンク時代から「お化けフォーク」と言われるほど、武器としていました。日本では元中日の杉下茂さんが使い始め、「フォークボールの神様」と言われました。その後、フォークを決め球とする投手は多く現れ、野茂英雄さんや佐々木主浩さんは大リーグでもこの「魔球」を駆使して好成績を残しました。

 米国ではフォークは、ひじの故障リスクが高いといわれ、日本の投手ほど投げないとされています。日本人投手がメジャーで活躍する割合が高いのも、米国打者がフォークに不慣れなためだとも指摘されています。この日今季初本塁打を放ったエンゼルスの大谷選手も、投手の時はフォーク(スプリットとも言われている)を武器の一つとしています。また、デビュー戦ではKOされたアスレチックスの藤浪投手も、一、二回はフォークを決め球に4三振を奪い、次回の登板からは立ち直る可能性があります。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。